症状:頭痛、耳鳴り、手小指の痺れ、首・肩こり、嚥下障害等
患者:27才女性、ピアノ講師(宮崎県在住)
2013.1.22
初診
噛み合わせ治療 |
頭痛、手小指の痺れ、首・肩こりの改善 聴力の回復 |
2013.1.25
2回目の噛み合わせ治療 |
飲み込む感覚の回復 |
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指、顔、首の筋肉が動く |
集中力、体力の回復 |
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耳鳴りの回復 |
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2013.2.6~2.8
3、4回目の噛み合わせ治療~1ヶ月経過 |
全ての症状が改善 仕事復帰、快適な日常生活 |
患者様からいただいた手紙です。
◇噛み合わせ治療を受けました◇
(27才女性:ピアノ講師:宮崎県在住)
2013年3月6日
○治療を受ける前
それは突然起こりました。今まで病気1つしない健康そのものだった私が、右の首を締め付けられるような激痛と強張りを感じて、起きている事もままならなくなったのです。2ヶ月前に入れた右上奥の銀歯に、ずっと圧迫感を感じていたので、歯が原因であることは、なんとなく予想がつきました。しかし、治療後2ヶ月というこの期間が、医師達の原因特定を難しくさせてしまったのだと思います。
早速地元の歯科に行き、ずっと気になっていたこと、銀歯を外してほしい旨を訴えましたが、銀歯は綺麗で問題ないという結果でした。代わりに、内科→耳鼻科の順に紹介を受けましたが、原因が見つかることはありませんでした。
その間にも次々と症状は増え、右頭・顔・目の奥・耳・喉・首・肩・肩甲骨の痛み、耳鳴り、右手小指の痺れ、嚥下時に味も温度も感じられない状態が続きました。症状は全て右半分で、左側は健康なままだったので、何か原因があるはずだとは思っていました。
4ヵ月後、再び歯医者に行き、銀歯の取替えを訴えましたが、今度は、大学病院の口腔外科→神経内科に回され、そこでも原因は不明。ピアノ講師をしているため、ジストニアの疑いという名目で、痺れを抑え、筋肉の強張りを和らげるお薬を出して頂きました。正直これには救われました。数時間もじっとおきていられないにもかかわらず、どこの病院でも「あまり気にしないで」「ぼちぼちやんなさい」など軽くあしらわれてきたからです。
お薬を飲んだ時だけは、痺れと肩こりはなく、それなりに生活できるようにはなりました。それでも、頭痛、顔の圧迫感、耳痛、耳鳴り、嚥下障害は、24時間、365日我慢しなければなりませんでした。
それからは、4ヶ月毎の歯科検診に加え、何か症状が増える度に、歯科と大学病院の口腔外科に行きましたが、1度噛み合わせのために削っただけで、「歯科治療と頭痛は関係ない」「銀歯は外すともったいない」「噛み合わせは綺麗だ」と言われるばかりでした。
最近では、夜に歯を噛み締めるようにもなり、痛みで2時間ほどの間隔で目が覚めてしまい、慢性疲労の状態でした。幸い私は、宮崎の空と同じく楽天的で、メンタル面のコントロールは非常に得意なのですが、2度パニックを起こす寸前のような感覚を経験しており、今思えば、噛み合わせが原因だった可能性を考えると恐ろしくなります。
もう体質が変わったのだということにして諦めていました。ピアノに必要な器官(小指や耳)に支障が出たため、自分の演奏はもう無理だと諦めていました。コンサートもコンクールも辞退し続けました。でもどこかで歯のことが気になっていたのだと思います。何と検索したのかは覚えていません。偶然そのだ歯科医院のホームページを見つけ、気が付くと電話を掛けていました。「これでダメなら・・・。」と複雑な思いで受診しました。
○治療を受けて
これまで散々軽くあしらわれてきた症状を、先生は決して否定せず、丁寧な説明と細かい調整を何度も何度もして下さいました。なんと1回目の治療の後すぐに、顎の痛みと右側の重たい感じがなくなったのが分かりました。一晩寝ると、肩こりも首こりも頭痛も指の痺れもなくなっていることを実感しました。念願の銀歯の除去+αで虫歯の治療もして頂いたので、歯の圧迫感や、歯自体の痛みもなくなりとても快適です。
治療を終えて1ヶ月経ちますが、痛む所は全くありません。飲み込む時の感覚が戻り、食欲も出てきています。大好きなピアノも、聴力の回復と、自分の意思で自由に指がコントロールできるようになったことで、3年を経てはじめて自分のために練習する意欲と集中力がでてきて、とても喜んでいます。上に挙げた症状で、今も残っているものは1つもないのです!不覚にも体が弱いことですっかり有名になってしまいましたが、どこまで回復するかがとても楽しみです。
愛着ある出身地ですから、当然否定などしたくはありませんが、一患者の立場として、「治せなくてもいいから、僅かな可能性や症例があるなら、それを取り入れて、認めて、せめてアドバイスをしてほしかった」というのが正直な気持ちです。
○お礼
振り返ればたったの3年間ですが、私にとっては、10年か、それ以上に長く感じられた時間でした。最も活動的な時期も夢も諦めざるを得なくて、体調がよくなった今でも悲観的になりそうな時がありますが、先生の、常に最良の治療を提供しようと励まれる姿と向上心に、そして、高い技術の修得はもちろん、何時間も歯医者さんにいて、苦痛や緊張を感じさせない雰囲気作りに貢献しておられる歯科衛生士、その他の方々の努力に、文字通り心まで元気にして頂きました。こちらまで頑張れそうな気がして不思議です。
まだまだ、「噛み合わせと不定愁訴の関係」は、医療者にも、一般人にも認識されづらい分野かもしれませんが、それを会得して下さった事に、また、実際、効果的に治療して下さった事に心から感謝します。これからも、一人でも多くの人を苦痛から解放してあげて下さい。さらには、全ての人がもっと歯の重要性に対する認識を持つことができるよう、ますますのご活躍を期待しています。皆さんの健康と幸運を、遠いようで意外と近い宮崎の空の下で祈っています。