新型コロナウイルス感染拡大における感染対策について
- HOME
- 新型コロナウイルス感染拡大における感染対策について
新型コロナウイルス感染拡大における感染対策について
当院では新型コロナウイルスの感染予防及び拡散防止のため、患者様の安全を第一に考え、安心してご来院いただけるよう感染対策の強化を行っております。
患者様へのお願
当院では以下の対応をさせていただいております。ご協力のほどお願い致します。
マスク着用のお願い
マスクをお持ちの方は待合室でのマスクの着用をお願い致します。
手指消毒・うがいのお願い
消毒液、紫外線殺菌器を設置しておりますので、来院されましたら手指消毒にご協力ください 。また、診療室に入られましたら、スタッフの指示のもと、うがいをお願い致します。
分散来院のお願い
待合室での感染予防のため、患者様の数を制限させていただいております。患者様同士の接触を極力避けるよう予約をお取りしておりますので、時間通りのご来院にご協力をお願い致します。
換気に関するお願い
常に院内の換気をしております。そのため、院内が寒くなる場合がございます。必要な方は上着を羽織る等の対策をしていただけますと幸いです。
咳や発熱などの症状により体調が優れない 場合には受診をご遠慮いただいております。また、1ヵ月以内に海外へ渡航歴のある患者様は事前にご連絡いただきますようお願い申し上げます
当院の感染対策と滅菌について
当院では患者様の安全を第一に考え、安心・安全な歯科医療を提供するため、下記の5つの感染対策を行っています。
IHIオゾン脱臭除菌機
当院では高性能なオゾン脱臭除菌機を1日2~3回起動させることで常に院内環境を清潔に保つよう努めています。院内の空気が全てウイルス殺菌性の高いオゾンに変化するため、壁、床、ドアノブ等、院内全てが消毒されます。
IHIオゾン脱臭除菌機についての説明↓
第二次世界大戦時、当時最強と言われた 独軍の潜水艦「Uボート」の艦内は、狭い空間で船員同士が密接するため風邪等の感染症が蔓延しやすい環境下にありました。そこで独軍は「艦内の空気の清浄と換気を良くする」オゾン機器を作りました。技術提供した石川播磨重工業(IHI)が時代を経て、コンパクトで高機能な業務用の機器を開発しました。
真空プラズマ滅菌器 アトミックブラスター
真空プラズマ光線は、工業界で半導体の接着する際等に用いられる器械で、歯科界の滅菌にも応用されています。管内を真空にして、プラズマ波を照射させることにより、光速に近い電子運動が起き、その電子が細菌やウイルスに衝突して死滅させます。当院では、患者様に使用する切削器具の滅菌に使用しています。
BK水(中性電解機能水)
BK水と呼ばれる殺菌性の高い電解水を用いて歯科医、歯科衛生士の手指洗浄、ユニットの清拭、器具の洗浄等を行っております。
紫外線殺菌器 クリアレディ
当院では紫外線殺菌器を入り口横に設置しております。皮膚に安全な特殊な波長の紫外線で、手指に付着した細菌やウイルスをわずか数秒で殺菌・不活化することができます。
口腔外バキューム
診療中の歯の切削時等に発生する細かい粉塵を強力な吸引力で吸収し、診療室内の空気が汚染されないようにしております。
その他以下の対策を行っております。
・毎日全スタッフが検温し、体調管理を行っております。
・スリッパ、ドア、椅子などの院内の備品は頻繁にBK水にて清拭しております。
・入り口、お手洗いなど各所に消毒用スプレー、除菌シート等を設置しております。
上記のように私達は、患者様に安心して歯科治療を受けていただけるよう努めております 。
現在、コロナの流行に関してネットニュースやTVの報道で、「歯科治療に不安を感じられる方」がおられると思います。それについて私達の見解を述べさせて下さい。
私達が患者様へ常にお伝えしていることがあります。それは『口の中が不衛生状態にあると「全身疾患への影響」や「風邪などのウイルス疾患」に罹患しやすくなり、歯周病の治療や口腔清掃は、その予防になるということです。最近出版されたプレジデント
(2020.5/15):「コロナに負けない!免疫力&歯みがき入門」にも特集されていましたので一部補足して紹介します。
* 歯周病の原因菌が、インフルエンザウイルスが粘膜に侵入するのを助けるプロエアーゼ、ノイラミノーゼ等の酵素を出すので、歯周病に罹患した患者様はインフルエンザに掛かりやすくなる。反対に、適切な歯周病の治療を行い自宅でのセルフケアに加え、定期的に歯科医院での口腔ケアを受けていれば感染リスクが下がる。
* 歯科衛生士による口腔ケアでインフルエンザ発症率が89.8%減少する。下図参照
日歯医学会誌:25.37-33、2006
*口の中は、バクテリアザーバーであり、バイ菌の繁殖所になっている。1日歯を磨かないと、口腔内のバクテリア量は、約1万倍にも増加する。歯周病の方とそうでない方は細菌量が、1億倍も違う。このような状態でウイルスを口から吸い込み歯磨きをせず寝ると、喉から体内へウイルスが入り、抵抗力が落ちていれば肺炎に罹患する確率が高くなる。
※下記は他の専門医からの報告です。*元国立感染症研究所口腔科学部部長で、現在、鶴見大学歯学部教授の花田信弘先生が更に詳しく述べられています。
⇒ 新型コロナウイルスの実効再生産数を低下させるためには、飛沫感染の原因である唾液腺に由来する唾液のウイルスを殺菌力のある洗口剤で常に失活させることが大切です。受容体のACE2は唾液腺だけでなく口腔粘膜と舌にもありますので舌磨きでウイルスにより死滅した細胞と生きたウイルスを舌磨きで除去することも大切です。また、歯周病菌などグラム陰性菌のエンドトキシン(LPS)による新型コロナウイルス感染者のサイトカインストーム(免疫システムの過剰反応)を防止するために、これまで以上の歯磨きとフロッシングが推奨され、歯肉炎のない状態を維持することが大切になります。
ウイルス性肺炎に続発する細菌性肺炎を防止するために、歯周病の治療は必須です。
P.gingivalis(歯周病原因菌)の増殖抑制のためのアジスロマイシンの処方は有効になる。
歯科医院では従来とはレベルの違う高度な予防歯科(薬剤の局所塗布)でエンドトキシン血症を防止することが大切になります。
*米国サンフランシスコのRaphael B.Stricker,M医師らは最新の論文で以下のことを報告しています。
ライム病の専門医である彼らは、スピロヘータ科ボレリア属の細菌に対する長期抗生物質療法を行なっていて、それによると700名の患者様のうち1人も新型コロナウイルス に罹患していないそうです。ライム病の長期抗生物質療法がコロナウイルス 感染を防いでいると彼らは考えています。
つまり細菌性肺炎を抑えれば無症状だということです。
「A Novel Plan to Deal with SARS-CoV-2 and COVID-19 Disease」/ Journal of Medical Virology、28April 2020 Accepted Articles / Raphael B. Stricker, MD*、Melissa C. Fesler, FNP-BC*
「What does this tell us? A strong possibility is that being on antibacterial treatment somehow protects against SARS-CoV-2 and severe COVID-19 disease. 」
*口腔清掃の重要性は当院のサイトの「周術期・訪問診療の口腔ケア」にも記載しておりますので是非ご覧ください 。
患者様へ、コロナは、いつ収束するか分かりません。「歯周病治療と口腔内清掃」は、ウイルス感染症のリスクを大きく下げる効果があります。歯科医院への来院は、不安かもしれませんが、これらメリットを検討した上でご判断していただけたらと思います。院長 園田哲也、歯科衛生士一同
*当サイトの「文章や画像」等の無断転写・複写を固く禁じます。